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入れ歯ガイド

これから入れ歯を入れられる方へ

私の入れ歯への思い

私はすこしでもあなたの入れ歯の悩みを解消したいという願いを込めて、心から入れ歯をつくっています。それが私の入れ歯をつくる姿勢です。 ・・・

自分の歯だけで一生暮らしていきたい!

これは万人共通の願いだと思います。しかしその願いが叶うのはごく少数の人だけです。今は健康な歯を維持しているあなたも、いつか「入れ歯」が必要な日がくるかもしれません。

もしそうなったらあなたはどんな入れ歯をつくってほしいですか? どんな入れ歯が理想ですか?

できれば生涯にわたってQOL(クオリティー・オブ・ライフ)、すなわち「質の高い豊かな生活」ができるような最高の入れ歯に巡り合いたいのではないでしょうか。私の願いは、「入れ歯に関するあなたの悩みや不安」を取り除き、健康で幸せな生活を送っていただくことです。私はそういう思いを込めて入れ歯をつくっています。それが歯科医としての使命だとも思っています。

入れ歯は失ってしまった自分の歯に代わって働く、いわば「人工の臓器」です。自分のからだの一部となって働いてくれなければ、単に「口の中の異物」と化してしまいます。そうなってしまったらあなたの人生は悲劇以外の何ものでもないでしょう。

歯科医師としての私の役割は、人工の臓器である入れ歯に血を通わせ、命を吹き込むことです。言い換えれば口中の異物である入れ歯を「あなたの第二の歯」として、できる限り違和感なく快適に機能させることです。

入れ歯に命を吹き込むための取り組みは、入れ歯に求める理想や期待、現在抱えている入れ歯への悩みや不満などを、お聞きするところからスタートします。その後、最適と思われる治療のアドバイスをいたします。

それは一方的な押し付けではなく、お互い納得するまで話し合いを重ねます。このようにして治療方針が決まれば、あとは理想の入れ歯を目指してお互い頑張って取り組んでいくことになります。

入れ歯が完全にフィットするまで、何度も何度も微妙な調整を続けていきますが、これは大変地道で緻密な作業ですので、一つつくり終えると精も根も尽き果ててしまいます。こんなふうに私にとって入れ歯づくりはまさに真剣勝負、自分の身を削るようなものです。しかしこのことによって入れ歯は生きて自分の身体と一体になるのです。それは取りも直さず、理想の入れ歯の完成を意味します。

こうしてあなただけの入れ歯に血を通わせて、命を吹き込むことができるわけです。人工臓器である入れ歯があなたの身体の一部となって、イキイキと働き始める瞬間でもあります。

あなたに合った入れ歯は完全なオーダー品、同じものは世界に一つとしてありません。人との巡り合いも同じで、不思議な縁がとりなした予期せぬ出会いもあります。当院を選んでいただいたあなたとの出会いもまた、運命的なものと私は捉えています。

そのご縁を大切に、巡り合えた皆さんの入れ歯を心込めておつくりし、最後まで責任を持って面倒を見ていきたいと思っております。

最高の入れ歯作りのために

悩みのほとんどは、共通していることが多く、世間一般に広く知れ渡る対処法で解決する人も、もちろんたくさんいます。しかし本当に細かく分析していくと、個人個人でその解決方法は異なっているのではないでしょうか・・・

「入れ歯」について、あなたはどんなイメージを持たれていますか?

「はずれる」、「かめない」、「痛い」、「違和感がある」、「話しづらい」、「発音が変」、「カッコ悪い」……。プラスのイメージよりも、マイナスのイメージが先行しているのではないでしょうか?

多くの方々に共通するこのようなイメージは、そのまま「入れ歯への不安、悩み」に直結しています。患者さんの不安や悩みに対して、多くの歯科医はパターン化した対処法で解決しようとします。しかしその本質をより細かく分析して見ていくと、患者さん一人ひとりがそれぞれ違った不安や悩みを持ち、その解決法、治療法はおのずと大きく異なってくることが分かります。

患者さんの訴えたい心の声を汲み取った上で、それに合った治療をした場合と、細かくヒヤリングをせず一般的な対処法で済ませた場合とでは、治療終了時に大きな差が出てしまいます。前者は「本当に満足している人」、後者は「不具合を我慢している人」、「あきらめる人」、「黙って歯科医院を替える人」の比率が高くなります。

理想的な「最高の入れ歯」づくりのためには、患者さんと歯科医師との事前の十分なヒヤリング・話し合いが何よりも大切です。患者さんから見て歯科医師はどうしても話しづらい存在ですから、なかなかお互いの本音を聞くことはできません。歯科医師はそのことをよく理解し、自分の立ち位置を高い場所ではなく、患者さんに近づいていく努力が必要だと思います。

時間をかけて親身なって悩みを聞いてあげれば、おのずと患者さんと歯科医師の間に「信頼関係」が芽生えます。実はこの「信頼関係」が、その後の治療にも大きく影響を及ぼします。「この歯医者さんは今までの歯医者さんと違って、よく私の話を聞いてくれる」「何か問題があっても話せばきっと分かってくれる」「投げ出さずに最後まで必ずやり遂げてくれる」・・・。という気持ちが患者さんの中に生まれてきます。

それが「信頼感」です。私の経験上、それだけでも入れ歯に対する悩みや不安の多くは解消されるものです。言い換えれば、悩みや不安の多くは、歯科医師と患者さんとの信頼感の希薄さに起因しているのです。

患者さんから信頼を得られることで、歯科医師もまた信頼に応えようと自分にできる最大限の努力を傾けます。こういうWIN-WINの気持ちいい関係性を維持しながら、お互いが納得して治療に当たることによってはじめて、生涯にわたって患者さんのお役に立てる「満足度の高い入れ歯」が完成すると私は信じています。

はじめて入れ歯をつけることへの不安

入れ歯をつけなくてはならなくなってしまった時のショックや不安は、はかり知れないものがあるかと思います。・・・私はそんな患者さんのために、初診時には十分な話し合い、相談の時間を取っています・・・

治療して抜歯した後、やむなく入れ歯を宣告された人、不慮の事故で若くして歯を失ってしまった人、何年も前から歯がグラグラでついに抜かれる日が来てしまった人。さまざまな事情で「入れ歯」にすることを余儀なくされた人にとって、自分の歯が失われるショック、入れ歯にしなければならないショックは、計り知れないものがあると思います。

もしかしたら口に出さずに平静を装っているかもしれません。しかし内心はとても動揺し、誰かに悩みを聞いてほしいけれど誰に相談したらいいか分からない、そんな不安な日々を送ることでしょう。

不安にさいなまれながら、まずはできるだけ情報を集めようとするはずです。「できることなら歯を抜かずに済ませることはできないか」、「今のままいけるところまでいけないものだろうか」、そんなふうに入れ歯にしないで済む方法を探し回ることでしょう。

インターネットで調べたり、知人に話を聞いたりして、できるだけ多くの情報を収集しようと躍起になるはずです。しかし今度は「その情報は本当に正しいの?」、「どれが自分の症例に当てはまるの?」、「もっと他の人の意見が聞けないかしら?」……という不安が生じ、どんどん悩み込んでしまいます。

そして悩みに悩んだ末、やがて歯科医院のドアをノックしようと覚悟を決めますが、この段階でも「どこの歯科医院にしようか?」、「果たしてちゃんと悩みを聞いてくれるだろうか?」、「腕は確かだろうか?」とまた悩むことになります。

さらに「話だけ聞いてもらうことはできるだろうか?」、「いきなり歯を抜かれないだろうか?」、「院長ではなく別の先生だったらどうしよう」……こんなふうにあなたの悩み、不安はどこまでいっても尽きないことでしょう。

そんな患者さんのために当院では「十分な話し合いと相談の時間」を取っています。これは歯科医師としての私のポリシーです。どうか安心してください。とことんよく話し合って納得できる治療法を一緒に見つけていきましょう。

十分にお話を伺った上で、望ましいと思われる治療法の説明やアドバイスをいたします。それは私にとってお勧めする治療法ですが、決して押し付けるものではありません。たくさんある治療法の中の一つの選択肢と考えてください。まずはそこをスタートにして、時間をかけながらじっくり話し合っていけば、患者さんが納得できる最良の治療法が必ず見つかるはずです。

治療はプラス要素とマイナス要素を天秤にかけ、よりプラス要素が多いものを選ぶべきです。このプラス要素は個人の価値観によって異なり、私が一方的に押し付けるものではありません。どんなにグラグラしてかむのに役に立たない歯であっても、あなたにとってはかけがえのない歯かもしれないのです。ですから患者さんから得た情報をもとに、心から納得しお互いの価値観が一致したときに治療を始めていきましょう。

私は入れ歯に慣れますか?

初めて入れ歯をされる方は、とにかく何度も同じ質問をして確認されるものです・・・私は、入れ歯はその人の性格によるところが大きいと思っています・・・

私は入れ歯に慣れますか?

初めて入れ歯にされるほとんどの患者さんは、こんな質問をされます。この質問の裏には2つの意味があると思います。「私でも大丈夫ですよね」という同意を求めている場合と、平静を装ってはいるものの内心は「本当に大丈夫だろうか?」という不安の心理が隠れている場合です。

私は決まってこう答えることにしています。 「自転車に乗るのと同じですよ」 患者さんはポカンとされますが、続けてこう言います。 「自転車に初めて乗った時のことを覚えていますか? 慣れたらどうってことないことも初めは難しかったはずですね。それと同じで、入れ歯も使っていくうちにうまく使いこなせるようになっていくものですよ。」

そうなんです。「案ずるより産むがやすし」で、とにかく怖がらずに使ってみることが、入れ歯に慣れるための最も近道なのです。入れ歯をうまく使いこなせるかどうかは、その人の性格によるところが大きいと私は思っています。自転車の練習と同じで、前向きにどんどんチャレンジしていくタイプの人は、早く入れ歯に慣れ、自分の身体の一部として使いこなせるようになっていきます。

今まで使っていたクルマが故障して、乗ることができなくなりました。その代わりに自転車を使おうと考えましたが、やっぱりクルマのほうが便利です。でも、もうクルマには乗れません。「本当はクルマに乗りたい」という未練を引きずったまま嫌々自転車の練習をするか、「自分にはもう自転車しかない。よし、1カ月で乗りこなしてやる!」と覚悟を決め前向きな気持ちで自転車の練習を頑張るかでは、結果に大きな差が出てきます。

圧倒的に後者のほうが早く上達します。クルマを「自分の歯」、自転車をつくった「入れ歯」と置き換えてみれば、冒頭の問いの答えが分かるはずです。入れ歯に慣れることができるかどうかは、まさにここの違いなのです。

歯科医師は、いい自転車をつくり乗り方を教えることまではできます。しかしそこから先は、練習をしてうまく乗りこなせるようになっていくのはあなた自身なのです。入れ歯に慣れようとする前向きな気持ちが強ければ強いほど、早く慣れていくことができるのです。もちろんブレーキが緩んだりチェーンが外れたりしたときは、いつでも安心しておいでください。私が責任を持ってしっかりとメンテナンスいたしますので大丈夫です。

入れ歯は快適?

どんなに快適な入れ歯をつくりますといったところで、つけて気持ちのいい入れ歯というものはありません。入れ歯はやはり異物です・・・

「入れ歯は快適ですか?」

よくそんな質問をされますが、入れ歯はやはり入れ歯です。どんなに素晴らしい入れ歯であっても、本物の歯に比べれば違和感があって当然のことです。入れ歯は人工的につくったものであり、人体にとってはやはり異物なのです。初めて入れ歯をつくられる方は、そのことをまず理解しておいていただく必要があります。

ではなぜ入れ歯をつけるのかと言えば、駄目になった歯に代わる「かむための道具」としてはもちろんのこと、社会生活上さまざまなメリットがあるからです。しかしそのことが分かるのは理性を持った人間だけなのです。歯が抜けてかめなくなった犬に入れ歯を装着したらどうでしょう。間違いなく吐き出して、二度とつけさせようとはしないはずです。

これは入れ歯だけでなく歯科医療全体にも言えることですが、人間は理性で治療の利点と欠点を天秤にかけ、利点が欠点を上回ったときにその治療を受け入れます。しかし受け入れ方には個人差があります。特に入れ歯の場合は、異物感の強い人、神経質過ぎる人、面倒くさがりの人、前向きな性格でない人は、欠点が利点を上回り、スムーズに受け入れられないことがあります。この場合「インプラント治療」も選択肢の1つになります。

入れ歯が人工的な異物である以上、健康な自分の歯以上に快適な入れ歯はあり得ませんが、自然な装着感の入れ歯ならつくることができます。私は普段メガネをしていますが、かけていることを忘れてしまうことがあります。かけ心地のいいメガネだからでしょう。その心地よさを感じるのはかけている本人であって、メガネ屋さんではありません。私はそんな違和感の少ない入れ歯、お口にしっくりとなじんでしているを忘れてしまうような心地よい入れ歯、手放せなくなるような入れ歯づくりを目指して日々取り組んでおります。

技工士選びの重要性

入れ歯がどのようにつくられているがご存知でしょうか?歯科医院でつくっていると思われていたらハズレです。歯医者が夜につくっているのではないのです。じつは技工所といわれる歯医者専門の工場でつくられているのです・・・

入れ歯がどのようにつくられているかご存じですか?歯科医師が夜にコツコツつくっているのではありません。技工所というところで歯をつくる専門家である「歯科技工士」と呼ばれる人たちがつくっています。技工士は、入れ歯や金歯、銀歯、矯正装置などをつくったり直したりする、その道のスペシャリストです。いい入れ歯づくりには、この方たちが重要な役割を果たしているのです。

歯の治療は、実際に患者さんと顔を合わせて治療に当たる歯科医師と、患者さんからは見えない場所で、入れ歯のパーツを製作する歯科技工士の共同作業で成り立っています。

ビル建設に例えれば、歯科医師は設計士で、それを匠の技術で忠実に建築するのが歯科技工士の役割です。信頼のおける腕のいい歯科技工士に出会えるかどうかは、私たち歯科医師にとっていい治療が施せるかどうかの大変重要なカギになります。言うまでもなく、施主である患者さんにとっては、さらに大きな意味を持つわけです。

本やインターネットで歯科医院を調べられる患者さんは多いと思いますが、歯科医院は選べても歯科技工士までは選ぶことはできません。またよい歯科医院についている技工士が必ずしも優秀であるとも限りません。幸いにして私は大変素晴らしい歯科技工士の方とタッグを組むことができました。「これはできないのではないか?」と思うような難しい注文も、この技工士ならきっちりと仕上げてくれます。おかげで、私は安心して治療に専念できているのです。

歯科医療においては、患者さんと歯科医師との信頼関係をベースにしつつ、加えて歯科技工士との信頼関係も重要な要素です。「患者さん」、「歯科医師」、「歯科技工士」、この三者がよいチームワークを維持して、三人四脚の共同作業をすることによってはじめて理想の入れ歯づくりが完成するのです。

どんな入れ歯が良い入れ歯?

答えは単純にあなたが「良い」と言えば、それが良い入れ歯だと思います。大学の教授やどんな偉い歯医者がなんと言おうとそれが「良い」のです。・・・

「良い入れ歯」とはどういうものでしょうか?

痛くない入れ歯? 違和感のない入れ歯? 外れにくい入れ歯?  いろんな条件が浮かんできますが、答えはいたってシンプルだと思います。

例えば虫歯が気になって来院した入れ歯の患者さんに、歯科医師が入れ歯の問題点を指摘したとします。患者さんが自分の入れ歯に満足していなかったときは、「実はずっと気になっていました。やっぱり先生はすごい。何も言わないうちから問題点を見つけてくれました。どうかそちらもよろしくお願いします!」と信頼して入れ歯の治療も任せてくれることになります。しかし自分の入れ歯に満足している患者さんは、「いいえ、これでも結構ちゃんとかめます。別にこのままでいいです。」と、入れ歯の治療は拒否されることでしょう。

この例が示すように入れ歯の評価は歯科医師がするものではなく、あくまでも患者さん本人に委ねられるべきものだと思います。たとえ歯科医師が「これはどうかなぁ」と思うような入れ歯であっても、本人が「良い」と言えばそれ以上の治療をする必要はありませんし、教科書的にはよくかめる入れ歯をつくり上げたとしても、患者さんが「かめない」、「良くない」と言えば、それは良い入れ歯とは言えないのです。

私たち歯科医師は、時として自分の治療技術や専門知識を過信してしまう傾向があります。また歯科医師としてのプライドに固執し過ぎるあまり、自分の観点で「良い、悪い」を判断してしまったり、患者さんに評価を強要してしまったりするきらいもあります。

しかし患者さんの本音の意見や生の声をまず聞き、素直にそれを受け入れていく姿勢が何よりも大切なのではないでしょうか。自分が正しいと信じることを説明することや相手の意見を理論で否定することは簡単ですが、患者さんの話に素直に耳を傾け、受け入れることはそう簡単ではありません。その難しさは日々治療をしながら痛感していますが、常に謙虚にと自分に言い聞かせながら、今後も治療に当たっていきたいと思っております。

保険の入れ歯、自費の入れ歯

自費診療とは、患者さんが納得の上で、歯科医が最高の治療法、材料、技術を用いて、十分な時間をかけておこなう治療なのです・・・

ご存知のとおり、歯科治療には保険診療と自費診療があります。入れ歯も当然、保険でつくる入れ歯、自費でつくる入れ歯に分けられます。安かろう、悪かろう・・・これが保険の入れ歯のイメージではないでしょうか?実際に、悩みをもたれている方の入れ歯は保険でつくられた入れ歯がほとんどです。「調子が悪い」と訴えても「もうすぐ慣れますから」とか「保険の入れ歯ですから」といわれたことはありませんか?文句の1つもいいたくなりますが、あながち責められないのも事実なのです。

保険の入れ歯には限界があります。何が限界なのでしょう?それは時間と材料です。

時間とは、診療にかけられる時間のことです。入れ歯をつくっていくには時間がかかります。患者さんが歯科医院におられる時間は短いかもしれませんが、舞台裏ではものすごい手間がかかっているのです。それでいて保険診療でいただける治療費はみなさんが思っておられるほどたくさんではありません。できるだけ効率よくつくっていかないと採算が合わないのです。

歯科医院といえども経営が成り立たないとやっていけません。ですから保険の入れ歯では時間との戦いになります。省けるところは省いて効率よくやっていき、限られた予算と制約の中ではとても手間ひまをかけられないのが現状なのです。

材料も違ってきます。保険の治療で使える材料は限られており、大量につくらなければならないので、高価な材料は使えません。例えば、保険で使われる金属をみてみましょう。金銀パラジウム合金、コバルトクロム合金、ニッケルクロム合金といった色々な金属が混じりあったものです。

それに対して自費での金属は、14金以上の金合金、白金などの貴金属やチタンが使われます。たかだか金属の種類が違うだけじゃないか、と思われるかもしれません。しかしまったく質は違います。自費の材料は高品質で加工しやすく、仕上がりが保険のものと比べものになりません。口に入れた時の装着感、ぴったり感が非常によいのです。また保険での金属のように雑多な不純物が含まれていないので、金属アレルギーの心配もありません。

人間の口は髪の毛一本はいっていただけでも感じ取ることができるほど敏感です。かまぼこを口にいれてみてください。とてもきゅうくつな感じがしませんか?それが保険の入れ歯です。それに対して自費の入れ歯だと金属が使えるので、リンゴの皮ぐらいの薄さですみます。どちらを口に入れたいかはいうまでもありません。

1人の患者さんに、十分な説明して、要望をお聞きして、最高の治療方法、材料で、十分な時間をかけておこなう治療は保険診療ではとても無理なことがおわかりいただけたでしょうか?自費診療とは、患者さんが納得の上で、歯科医が最高の治療法、材料、技術を用いて、十分な時間をかけておこなう治療なのです。

入れ歯のお手入れ方法

食後は入れ歯をはずし、お口の中と入れ歯を洗浄してください・・・

  1. 食後は入れ歯をはずし、お口の中と入れ歯を洗浄してください。
  2. 入れ歯を柔らかい「入れ歯専用ブラシ」を使って毎日清掃します。研磨剤の入っていない入れ歯用の歯みがき粉をお勧めします。
  3. 通常の歯みがき粉では研磨剤を含んでいるため、入れ歯を傷つけたり、すり減らしたりしてしまいます。光沢が損なわれてしまいますので使用しないでください。
  4. 入れ歯の歯や歯ぐきに接する入れ歯の内面を注意深くブラシで清掃します。さらにお口の歯肉も柔らかいブラシで清掃します。
  5. 部分入れ歯でバネや金具がついている場合は、そこは歯間ブラシや糸ようじ(フロス)を使ってきれいにしてください。その部分は非常に汚れがたまりやすいです。自分の歯ももちろん忘れずにきれいにしてください。
  6. 全体を清掃した後、水で洗い流してください。
  7. 特に歯科医師からの指示がない限り、入れ歯は寝る前に口からははずして寝てください。入れ歯をはずすことで一日入れ歯をささえた歯ぐきを休ませてあげるためです。
  8. はずしている間は、コップなどに水を入れて、その中につけておきましょう。乾燥によるゆがみを防ぐことができます。
  9. 寝ている間はずしますので、入れ歯洗浄剤を使われることをお勧めします。効率良く、効果的にきれいにすることができます。
  10. お口に入れる前には水で洗ってください。
  • 洗面所などで洗う場合、落とさないように気をつけてください。入れ歯が割れてしまう可能性があります。水をはった洗面器やタオルを敷いた上で洗うのもよいでしょう。
  • 熱いお湯や沸騰したお湯をかけたら変形してしまいます。必ずぬるま湯や水を使ってください。
  • お皿洗い用の洗剤、純正アルコールや有機溶剤などでは洗わないでください。