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Step2 準備治療・治療用入れ歯

Step2-1.準備治療

入れ歯づくりの方針が決まったら準備治療、いわゆる前処置をおこないます。「前処置」とは、入れ歯を製作いく前にする下準備の治療です。例えば、家を建てていく時にいきなり建てたりはしませんよね。土地を固め、基礎をつくっていきます。それと同じです。汚れている歯はきれいにし、軟らかくなってしまった歯ぐきは引き締めていきます。治療せずにいきなり入れ歯をつくっていく歯科医もいますが、それでは長持ちしません。最終的な入れ歯が長持ちするように、口の中の環境を整えていかなければならないのです。

とてもグラグラして今にも抜けてしまいそうな歯もあります。そのような歯は残念ですが、抜かしていただきます。抜いてしまうのは名残惜しいと思われる方もいらっしゃいますが、それは当然の気持ちです。しかしながら残しておいたとしても、かえって入れ歯の安定を妨げることになることも多々あります。残りの歯が少ないほど、抜かれるのは嫌だと思います。もちろんどうしても嫌とおっしゃるのなら抜きませんが、おそらく抜かれてその部分も入れ歯にしてしまったほうがすっきりして、感謝されることもよくあります。今にも倒れてしまいそうな、揺れている家に住むのは不安でしょう。いったん整えたほうがいいと思います。

もし歯を抜くようなことがあっても、歯がない状態で過ごしていただくことは一日もありません。今までお使いになっていた入れ歯に人工歯をつぎ足して修理したり、あるいは即時入れ歯といって、抜いた状態を想定した模型でつくりあげた入れ歯をいれていただいたりします。ですので一日たりとも歯がない状態にはしませんのでご安心下さい。

Step2-2.治療用入れ歯

新しく入れ歯をつくっていく口の中の環境が整ったら、入れ歯づくりに取りかかっていきます。といいましても場合によっては、治療用義歯という入れ歯をつくらしていただくことがあります。なぜそのようなことをする必要があるのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこの治療用義歯は重要な役割をもっているのです。

今まで合っていない入れ歯を使われていた患者さんだと、その入れ歯にあわせて変な癖がついてしまっています。独特のかみ方や、変な唇、舌の動かし方を身につけてしまっているのです。つまり口のまわりの筋肉やそれをうごかす神経の調和が取れていないのです。このような悪い癖を治さないで、新しい入れ歯をつくったらどうなるでしょうか?しばらくしたらまたつくり直さなければいけなくなります。

治療用入れ歯は、その他にもいろいろと試していただく役割もあります。例えば今までかみ合わせが低かった人に、それは適切な高さでないからといって、いきなり高くしたらとても違和感があって口に入れてられません。徐々に高くしていく必要があるのです。そのためつぎ足しつぎ足しをしていかなければなりません。また大きすぎたり、逆に小さすぎたりする場合には、入れ歯自体の大きさを変えていかなければなりません。このように刻々と変化していく状況に対する処置を可能にするために治療用入れ歯は必要なのです。いわばリハビリ用の入れ歯であり、前処置の治療1つといえるでしょう。

治療用入れ歯を使われる期間は患者さんの状態によって違います。たいていは2、3ヶ月もしたらいい状態に改善しますが、患者さん自身も歯医者からみても問題を認めなくなってから最終的な入れ歯の製作に取りかかるのが理想でしょう。もちろん治療用義歯を必要とされない、あるいは前処置が終わったらすぐに最終的な入れ歯にとりかかって問題ない患者さんもいらっしゃいますので、このステップは必要に応じておこなうということになります。